残暑の怪談


 うだるような残暑にも負けず、大津皇子はきびきびとした動作で矢をつがえた。
 暑さなど若さに満ちた彼には敵ではない。一時期よりマシになったは言え、太陽がギラギラと照り付ける中、シュッと放たれた矢は見事に的を射落とした。
 見ていた采女達からは黄色い歓声が上がる。

「信じられん……」

 歓声に手を振って応えて新たな矢を手に取る大津に、屋内から生温かい視線を送る者がいた。大津の異母兄にして母方の従兄にあたる草壁皇子である。

「この暑い中、あいつはなぜ動けるんだ?」
「うふふ、大津さまはお若いから」

 あまりの暑さにスライム化しそうな草壁の横で、まだ年若い采女がわざとらしくニッコリと笑って見せた。草壁の側仕えとなったばかりの石川大名児である。

「お前も生意気なことを言うね。私は大津より一つ年上なだけだよ」
「あら、そうは見えませんわよ。草壁さまはまるでご老体ですわ。昼間っからお部屋に籠もって、惰眠を貪っていらっしゃるではありませんか」
「寝てない。書物を読んでいるだけだ。まったく、わかっているくせに嫌味な奴」
「ほほほ。悔しかったら、矢の練習とは申しませんから、お庭に出るくらいはなさいませ」

 それだけ言い捨てて、大名児はサッと脇へ退いた。何本か矢を放ってさすがに疲れたのか、大津が草壁の所へやって来たのである。
 汗だくの体は茹で上がったように熱そうで、部屋の温度と湿度をぐっと上げた。

「くぁ〜、疲れた」
「当たり前だ、このくそ暑い時に」
「大した事はないぞ。昼間から部屋に籠もっている草壁の方が変だ」
「……」

 大名児が似たようなことを言ったとは知らない大津は、不機嫌そうに顔を歪める草壁に首を傾げた。

「なあ、草壁。そんなに暑いのか?」
「暑い。溶けそうなくらい暑い」
「それなら」

 大津はずいっと身を乗り出した。その顔は悪戯を思いついた嬉しさにキラキラと輝いている。
 本能的に危機を感じた草壁は詰め寄られた分だけ身を引いたが、大津はすぐに間を詰めてくる。

「涼しくしてやろうか?」
「はあっ? 何を言って……って言うか、その体で近付くなっ。暑苦しい!」
「まあ、そう言うなって。絶対涼しくなるから」

 自信有り気に断言すると、大津は草壁の肩を捕まえて耳に直接囁いた。

「とっておきの怪談があるんだ」
「怪談?」
「そう。昔話なんだけどな」

 声を幾分かひそめて、大津は続けた。

「先の大王や皇后を憶えているか?」
「先のと言うと、葛城皇子さまと倭姫さまのことか? お前ほどではないが少しは」

 大津は幼くして母・大田皇女と死に別れ、祖父に当たる葛城皇子の下で、彼の正妻である倭姫王の手で育てられた。
 一方の草壁は、母・鵜野讃良皇女や父・大海人皇子が葛城と距離をおいていたこともあって、あまり近江朝の人間については詳しくない。

「では、中臣鎌足のことは?」
「顔くらいは知っている。あと、確か母上が」

 言いかけて、草壁は辺りを見回した。誰もいないの確認し、大津の耳に口を寄せる。

「昔、母上が藁人形を作っていらっしゃった」
「……鵜野讃良さまなら、やりかねないな」
「子供心にかなり怖かったよ。で、その方々がどうしたんだ?」
「ああ。ある日な」

 ある晴れた日、葛城は激務の合間を縫って大津や姉の大伯を散策へ連れて行った。もちろん、皇后の倭姫も一緒である。
 そして、葛城の腹心中の腹心である鎌足も珍しく同行していたのだと言う。

「たまにはお前も来い、と葛城さまが仰せになって、中臣殿は仕方なくといった風情だった」
「何となくその様子は思い浮かぶな」

 くくっと草壁は笑った。
 誰にもその心中を悟らせない男が不本意な散策に付き合わされて、いつもに増して仏頂面を作っている姿が容易に思い描けた。

「それで、その道すがらで休憩することになったんだ。綺麗な花が咲き乱れている所に座って、倭姫さまが御自ら調理なさった甘露煮をご用意されて、それを食べていた時に――」

 事件は起きたのである。
 料理上手な倭姫の甘露煮は絶品で、葛城も最初はニコニコして口にしていたのだが、突然その目を鎌足に向けた。

「鎌足、せっかく倭が作ったのだ。お前も少しは食べろ」
「そうですよ、中臣殿。ご遠慮なさいますな」
「いいえ、私は結構でございます。皇后さまのお心使いだけ、いただいておきます」


「私は後から知ったんだが、中臣殿は甘い食べ物は一切食べない、と言うより嫌いだったらしい。いつもの葛城さまなら、それで引き下がるはずだったんだが……」

 なぜかその日の葛城はしつこかった。
 鎌足の鼻先に箸でつまんだ甘露煮を突きつけ、憤怒の形相で怒鳴ったのである。

「鎌足っ、一つも食べないとは何たる失礼なこと! 見損なったぞ」
「あの、葛城さま。私はまったく気にしておりませんわ。ですから――」
「何を言うか、倭。そなたが早起きをして我らのために作ってくれた物だぞ。さあっ、鎌足。喰え! さあっ、さあさあさあっ!」


「なんとも華麗なる嫌がらせだな。でも、それのどこが怪談なんだ?」
「この後だ。甘露煮を突き付けられた中臣殿は最初は平然としていらっしゃったんだが、やがて葛城さまが本気だと気づいて逃げ出したんだ」
「ほおぅ。で、葛城皇子は?」
「その後を追い駆け回した。甘露煮を箸でつまんだままで」
「…………」

 しばらくの絶句の後、草壁は口元をピクピクさせながら尋ねた。

「甘露煮で鬼ごっこ? いい年した大人がか?」
「しかも色とりどりの花畑の中で」
「それは何と言うか、かなり壮絶な光景だな」
「ああ。私はこれを思い出すたびに、何とも寒い気持ちになるんだ」
「私は鳥肌が立ってきたぞ」

 恨みがましい目で睨む草壁に、大津はまたニヤッと笑った。

「涼しくなっただろう?」
「涼しいと言うのか、これが」

 どちらかと言えば寒気がすると言った方が正しい。
 はあっとため息をつくと、草壁は視線を大津に戻した。

「しかし、なんだって葛城皇子はそんなことをなさったんだ?」
「それがなあ、私も姉上もよくわからないんだ。何か理由あってのことなのだろうけれど、倭姫さまもご存知ないようだったし」
「倭皇后がご存知ないということは、もっと以前の話か」

 二人はうーむと考えて、はたっと同時に手を打った。

「父上ならご存知かもしれない!」


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 リリリリリ、と鈴虫が歌う夜。昼間の暑さは夕立によってほどよく和らぎ、涼やかな風が運ばれてくる。
 そんな嶋の宮にやって来た大王・大海人皇子は、目的地である皇后・鵜野讃良皇女の部屋へ行こうと敷地に入るや否や、次男と三男に拉致されて引っ張られて、屋敷の片隅で今に至る。

「――と、言うことがあったのですが、父上はご存知でしたか?」
「いや、知らん。まあ兄上ならやりかねんな、はっはっはっ」

 大津に聞かされた思い出話、と言うかトラウマ話を、大海人は豪快に笑い飛ばした。

「まあ、そういうところが兄上の唯一お茶目なところだったのだ」
「そんなあからさまな嫌がらせをお茶目と言える辺り、父上はすごいですよね」
「そうだな。大王たる者、器は大きく持たねばならんのだ」

 「私は全然褒めてませんよ」という草壁のコメントは、大津が口を塞ぐことで阻止された。

「やめておけ。父上はああ見えて、結構繊細だ」
「価値観がおかしいと正直に教えて差し上げるのが、息子として正しい道だ」
「駄目だ、父上の硝子の心が傷つく」
「大丈夫! 母上の毒舌で、ある程度の耐性はついているはずだよ」
「万が一再起不能になったら、困るのは補佐する高市兄だぞ」
「……あー、それはかわいそうかも。義兄上が
「だろう?」

 ヒソヒソ声で言い合う息子達など意にも介さず、大海人は遠い目で過去を振り返っていた。

「内臣(うちつおみ)の甘い物嫌いは徹底していたからな。兄上も重々ご承知であった」
「では、何故あんなことをなさったのでしょうか?」

 爽やかな笑みを貼り付けて、大津は無邪気に尋ねて見せる。
 大海人はふーむと髭をひねった。

「やはり、きっかけは甘露煮であろう。まだ儂がそなた達の年頃であった時にな」

 当時は軽王の御世。葛城が日嗣皇子であった頃の話だ。
 内臣として政務に参加するようになった中臣鎌足は、その存在がようやく認められるようになったばかり。
 当然、彼の甘い物嫌いも知られていなかったし、さすがは鎌足と言うべきか、彼は自分の弱味を葛城にさえ教えていなかったのである。

 そんなある日、葛城が病にかかった。
 軽い風邪だったのだが、何せ滅多に病気になどならない青年だったので周囲は大騒ぎ。
 葛城は「大丈夫だ」と言い張ったのだが、大王を辞して暇だった母・宝女王によって屋敷に軟禁されたのであった。
 宝女王曰く、「葛城が病で倒れるなんて、天変地異の前触れかも知れないわん しっかり見張っておかないとねんとのこと。
 葛城がどんなに頑張って逃げ出そうとしても、その試みはことごとく阻止されたのであった。

「出してくれ〜、という兄上の悲痛な叫びが、都中に響き渡っていたものだった」
「それはまた災難な。さすがは父上達のお母様ですね」

 草壁の感想に、大海人は後半はちゃん聞こえなかったらしく、幾重にも頷いた。

「母上は人の言い分をまともに聞く気がない方だったからな。あの内臣をして、"最も手強い"と言わせたほどだ」

 そうして母の監視下で闘病生活を強いられた葛城は、食事も消化の良い病用に変えられた。育ち盛りを過ぎたとは言え、若い男の身には耐え難い仕打ちである。
 そこへ、このままでは兄の身が危ないと察した妹・間人皇女が、お手製のお見舞いの品を持って参上したのである。
 その品こそが葛城の好物である、栄養満点の甘露煮であった。

「姉上が隠し持った甘露煮を見て、兄上は涙を流して喜んだらしい」

 ところが、そこに運悪く居合わせたのが甘い物が大の苦手な中臣鎌足であった。
 そもそも葛城のSOSを伝えに行ったのが鎌足であり、そこにいるのは当然だったのだが。

「鎌足、ご苦労であった。そなたも一つ食べろ。実に美味だぞ」
「そうですよ、中臣殿。ご遠慮なさいますな」
「いいえ、私は結構でございます。皇后さまのお心使いだけ、いただいておきます」


「その時の兄上は、内臣には甘い食べ物がご法度とは全然気づかず、ただ遠慮しているものだと思ったらしくてな」

 まさか甘露煮が食べられないのだとは、誰もが露にも思わない。
 葛城は他意なく鎌足の口に甘露煮を放り込んだのである。

「うぐっ……」
「どうだ、鎌足? 絶品であろう。さすがは間人、そなたの腕は世界一だ」
「まあ、兄上ったら、お戯れを。うふふ」

 ラブラブな兄妹達の側で、鎌足の顔は次第に蒼白になっていった。

「中臣殿、どうなさいました? お顔の色がいつもに増して悪いようですが」
「ははは、鎌足はお前の甘露煮の美味さのあまり、口も利けなくなっているのだ」
「やだわ、兄上ったら。またお戯れを。うふふふふ」


 傍迷惑な会話に訂正もできないほどに、鎌足の意識は遠のいていた。
 自分の唯一にして最大の弱点を見せるわけにはいかない。かと言って、立ち上がって逃げ出せる気力も残っていない。もちろん、飲み込むなんて言語道断である。
 そして、鎌足一世一代の葛藤はあっけなく終わりを告げた。
 彼は突如、口から白い泡をブクブクと吹いて、その場で失神したのであった。

「後で事情は判明したのだが、姉上は自分の甘露煮が不味かったのだと勘違いなさって、それはもう大泣きでなあ。兄上は事情がわかっても、しばらくはご立腹であった。宮中では"内臣の人生もこれまでか"という雰囲気もあったほどだった」
「……で、その恨みがあの鬼ごっこだと?」
「だろうな」

 怪談の元ネタは何とも理不尽な逆恨みだったらしい。
 大津はふうっ、と大きなため息をついた。

「なるほど。そんな仕打ちをされては、中臣殿も化けて出るはずですね」
「内臣が化けて出る?」

 父の問い返しに、大津はニヤッと笑った。

「この話を聞いた者は、三日以内に十人に伝えないと、顔面蒼白の中臣殿が化けて出るそうです」
「な、何ぃ〜!?」
「ちなみに、高市兄には私が話しましたし、父上の奥様方には姉上が話してしまったと思いますよ。あと、近江に関係の方々は皆様ご存知かと」
「うっ……」

 顔に似合わず本物の怪談が苦手な大海人は、カチンと硬直した。
 しかし、ハッと目を見開いた。

「鵜野讃良には話しているまい!」

 善は急げ、とばかりに大海人は皇后のもとへと走り去った。
 それを実に生温かい目で見送ってから、草壁は大津に尋ねた。

「その規則、誰が作ったんだ?」
「それは倭姫さまに決まってるじゃないか」

 倭姫は、「私達だけがこんな寒い思いをするなんて、不公平だものね。皆さんに教えて差し上げましょう。生霊が出るということにすれば、皆はきっと一生懸命広めて下さるわ」とにこやかに笑って、勝手なルールを作ったのであった。
 それに賛同した大津と大伯が近江朝で頑張って話しまくったのである。

「大変だったんだぞ。姉上と人が重ならないようにして、三日で十人に話すのは」
「大津は誰に話したんだ?」
「まずは山辺と常陸郎女さま、蘇我赤兄殿のご一家には私が話した。それから高市兄の家にも」

 めったにない怪談に喜んだ山辺皇女は嬉々として采女や舎人達に触れ回った。だから、よほど幼かったか情報網に絡んでいない者でない限り、皆知っていることになる。

「おやおや。大変だなあ、父上も」
「明日あたり、近江に関わりない者が九人集められるような気がするな。で、草壁は誰かに話さないのか?」
「私? 別にいいよ。怖がりそうな人を見つけたら、話そうかな。あ、一人いた。忍壁に話してやろう。あいつは知らなさそうだ」
「忍壁か。そういうところは父上にそっくりだからな」

 異母弟をネタに笑いながら、二人の皇子は自らの寝所へと戻って行くのであった。


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「――というわけで、この話をあと九人にしなければならんのだ」
「あら、そう。それはご苦労様」

 深夜、うな垂れて説明する大海人に向けて、皇后・鵜野讃良皇女からものすご〜く生温かい視線が注がれていた。
 だが、憔悴した大海人には気づく余裕などない。脱力した様子で寝具に沈み、大きくため息をついた。

「さて、明日は誰に話すかなあ。多治比あたりは知っているかもしれん。重臣連中は期待できぬな。若い采女と舎人でも集めるとするか。しかし、皆知っていたらどうしよう。市中の民でも構わぬのだろうか」

 ブツブツとつぶやく声がやがて寝息に変わる。
 鵜野讃良も何事もなかったかのように寝床に着いたが、その目は眠気など感じていなかった。

「あの男の弱点が甘露煮とはねえ」

 鵜野讃良にとって、鎌足はいろいろな意味で敵であった。敵を知るための情報収集は怠らなかったつもりだが、こんな怪談は聞いたことがない。
 もしかして、敵方である鵜野讃良達によって大量の甘露煮を贈呈されることを恐れた鎌足が、死に物狂いで情報をシャットアウトしていたのだろうか。
 いや、そうだとすれば尚更のこと、極秘情報として鵜野讃良のもとに届いてもいいはずだ。きっと、あまりに馬鹿馬鹿しい情報だったので途中で消えてしまったのだろう。
 そう結論付けると、鵜野讃良は瞼を閉じた。
 ところが――

「うぐぅ……く、来るな。来るんじゃない! わ、儂は持ってないぞ。甘露煮なんて持ってないっ! ほれ、この通り。な〜んにも持っておらんのだ……持ってないってば。ひいっ!」

 隣から聞こえる苦悶の声。
 無視しようと思ったのだが、次第にうるさくなるので堪らずに身を起こした。
 大海人は脂汗をタラタラと流しながら悪夢にうなされていた。
 このままだと体はバタンバタンとのた打ち回り、確実に鵜野讃良が被害に遭う。

「鎌足め。そんなに私を怒らせたいわけ?」

 白目を剥いてぼやくと、鵜野讃良はすくっと立ち上がり音もなく廊下へと出た。そのままスタスタと行った先は厨(台所)。
 夜勤の采女達がひそひそ声でお喋りをしていたところに突然その姿を現した。
 心臓が停まるくらい吃驚仰天している采女達など意に介さず、鵜野讃良は尋ねた。

「甘露煮はある?」
「あ、はい。小魚のものならば」
「それでいいわ。持って来て」

 事情を説明するでもなく、鵜野讃良は立ち去る。
 その後を一人の采女が慌てて追った。手には甘露煮を器を捧げ持ち、何度も何度も首を傾げながら。
 しかし、彼女は鵜野讃良の部屋の前でかなり躊躇した。
 だって、大王が歯を喰いしばって苦しみ悶えているのだ。どう見ても尋常ならざる事態である。

「何をしているの。早く入りなさい」
「あのぉ……甘露煮ですか? 薬湯ではなくて?」
「いいの、それで。口に入れなさい」
「はいっ?」

 采女は思わず聞き返したが、これは主からの命令である。逆らうなんてとんでもない。
 箸で甘辛く煮た小魚を二つ、三つ摘むと、奇妙な悲鳴を上げる口にひょいっと放り込んだ。

「おうっ……お、おお……うーん」

 意味不明な呻きの後、大海人は鎮まった。

「フッ、何が"化けて出る"よ。ちょろいわね」

 鵜野讃良は勝ち誇ったように笑むと、訳がわからずに困惑している采女に命じた。

「あなた、今夜はここに居なさい。この人がまた何か言い出したら、同じ処置をしてちょうだい」
「はあ?」
「事情が知りたければ、明日の朝この人に聞きなさい。喜んで話してくれるから」

 任せたわよ、と言い放って、鵜野讃良は再び横になる。
 その心は、亡霊とは言え中臣鎌足を倒した充実感に満たされていた。


 こうして、嶋の宮の静かな(?)夜が更けていきましたとさ。おしまい。


(……スンマセン。)


(C) 2008 Yuuhi