三日月



あのね


三日月が好きになったの




独り疲れて歩く頃


西の空へと帰る君




細めた目のようにしなやかで


にんまり笑う 口のようで


あるいは優しい眉のようで




それでもどこか寂しげで


それでも白く明るくて




そんな三日月が好きになったの


そんな三日月に優しくなれるの



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