白い恋人たち


白い恋人たち

私の影は霧にように 霞んでる気がする

見えないのね その傲慢な目には

夢うつつの世界

相思相愛の魔法が 解けて消える日まで

浮かれているがいい




   ぶつかって よろけて 縋り付いた

   壁はのっぺらぼう コンクリート

   最後に温もりに触れた日を

   今のカレンダーには示せない


   どこに行けば 見える私になる?

   もがくばかり 誰かを傷付けてばかり

   意地悪な北風に叩かれて

   現実に目覚めれば ほら 冬が来る



白い恋人たち

私の影は霧にように 霞んでる気がする

見えないのね その傲慢な目には

夢うつつの世界

相思相愛の魔法が 解けて消える日まで

浮かれているがいい




   呪いを吐き捨てる この口を

   つぐんでしまえば 楽になれる?

   心を壊してまで 生きる意味

   未熟な私は見出せない



   真っ直ぐなまま 生きていくのは

   難しくて 奇跡的で 無謀だらけ

   曖昧な春風に背を向けて

   彷徨って振り向けば ほら 冬が来る



白い恋人たち

二人の愛は永遠と 見せつけて叫んだ

愚かな恋を悔いるがいいわ

夢うつつの世界

相思相愛の悪夢が 奏でられる限り

躍っているがいい




   強くなんてなれない私は

   憎むばかり 歪みきった悪い魔女

   差し伸べられた手すら 疑って

   決まりきった日々を生きて ほら 冬が来る



白い恋人たち

私の影は霧にように 霞んでる気がする

見えないのね その傲慢な目には

夢うつつの世界

相思相愛の魔法が 解けて消える日まで

浮かれているがいい



白い恋人たち

二人の愛は永遠と 見せつけて叫んだ

愚かな恋を悔いるがいいわ

夢うつつの世界

相思相愛の悪夢が 奏でられる限り

躍っているがいい 歌っているがいい

歌って 躍って

叫んでいるがいい


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