黄道十二宮都市シリーズ

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  1 黄道十二宮って何?  

 「黄道十二宮」ってちょっと聞き慣れないですね。でも、「黄道十二星座」ならご存知でしょう。

  おひつじ座 ・ おうし座 ・ ふたご座 ・ かに座
  しし座 ・ おとめ座  ・ てんびん座 ・ さそり座
  いて座 ・ やぎ座 ・ みずがめ座 ・ うお座

 「黄道」というのは地球から見た太陽の通り道のことです。太陽は一年かけて、この十二星座と地球の間を通る(ように見える)のです。本当は地球の方が一周しています。
 
 じゃあ、黄道十二宮とは何でしょうか?
 これは星座のことではなく、「宙の範囲」のことです。黄道を30度ずつ12等分した範囲が、「黄道十二宮」なのです。

  白羊宮 ・ 金牛宮 ・ 双児宮 ・ 巨蟹宮
  獅子宮 ・ 処女宮 ・ 天秤宮 ・ 天蠍宮
  人馬宮 ・ 磨羯宮 ・ 宝瓶宮 ・ 双魚宮

 では、なぜ“黄道”十二星座と言うのか。
 それは、それぞれの黄道十二宮の上に存在する星座だからです。
 白羊宮の範囲にはおひつじ座が、金牛宮の範囲にはおうし座が……という具合です。名前は星座の方が先のようですけれどね。


 さて、この黄道十二星座が活躍するのは、日常では星占いぐらいですね。ですが、これは正確に言えば“星”占いではないのです。
 例えば、10月24日〜11月22日生まれの人は、なぜ「さそり座」なのか?それは、この時期に太陽が天蠍宮の範囲に存在しているからです。そして、さそり座もその範囲にあるというだけ。本来、占いには星座ではなく黄道十二宮を使うのが正しいようですね。

 ですが、日本では割とごちゃまぜに使われています。一時、十三星座占いなんてものが流行りましたが、あれは有り得ない。へびつかい座を星図で見ると、確かに黄道の上に一部乗っかっていますが、分け方の指標になるのは、あくまで“黄道を12等分した範囲”。
 よって、へびつかい座が黄道十二宮に名乗りを上げることはできません。(ここは、いずれ小説のネタにしようと目論んでいます。)

 以上、ざっと「黄道十二宮」解説でした。

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